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ミカワタナベ・インタビュー#03

現在はドラマーとして様々なアーティストのサポートをしているミカワタナベさん。
過去にはuno x kenken groove contestに入賞しkenken(RIZE.LIFE IS GROOVE)と共演。
また、宇多田ヒカル15周年企画に名曲”traveling”をバンドカバーした動画を送り、宇多田ヒカル本人とディレクターから評価される。
そんなミカワタナベさんの原点や転機、これからの思いに迫る。

前回記事:【ミカワタナベ】音楽の道に進む。自分で自分の人生の舵をとる。
【ミカワタナベ】もうドラムを叩けないと思った時と転機

ーー現在はどんなバンドをやっているのですか?

私は地元が横須賀なのですが、去年そこで出会ったGOOD RICHというバンドでドラムを叩き始めました。とにかく勢いのあるロックンロールインストバンドです。今までは横須賀でのライブがメインでしたが、今後は横浜でも決まっていますし、ゆくゆくは都内でもライブしていきたいです。

また、サポートも予定が合う限り積極的に引き受けています。
今年、特に精力的にやらせていただいたのは4月にフォーライフソングスからファーストミニアルバムをリリースした「山﨑彩音」という女の子です。歌詞の物語がとても鮮やかで、一曲一曲が映画のような深さを持っています。
音楽的にはフォークだと思われる印象が強いかもしれませんが、芯は確実にロックンロール。いわゆる流行りの音楽ではないかもしれないけれど、時が経っても褪せない魅力を持つ音楽を奏でる女の子です。関わっていて「若き日のDAVID BOWIE やBOB DYLANてこんな感じだったんじゃないかな」と思う瞬間もありました。大袈裟な例えでは無いくらい音楽センスは鋭いです。
今後のサポート予定はまだ決まっていないのですが、後ろでドラムを叩いていた時はとても純粋な気持ちでいられました。たくさんの人…特に彼女と同世代(※山﨑彩音は18歳です)の子たちに聴いてほしいアーティストです。
本当の「カッコイイ」「かわいい」を両方持ってる人だと思います。
ぜひ聴いてみてください。

サポートは、バンドというより個性のあるシンガーさんが多いです。深みのある歌や歌詞がとても好きなんですね。素晴らしいボーカリストが身を預けて全力で歌えるドラマーでありたいです。

ーードラムを叩き続けることについてはどう考えていますか?

周りからは「いつまでやってるの?」と言われることもあります。
最初はドキっとしましたが、今は”ずっとなんだけどなぁ”と心の中でボソっと(笑)。
自分がこれだ!って思ったことで、独りよがりにならずに、やるべきことを一生懸命努力していれば、よっぽど悪いことにはならないだろ!と思うようになったのは大きいです。
どうにもならないっていう状況も、これまでいろいろ見てきていますけどね。
すごく頑張っていて才能もあるのに、なかなか芽が出ずに身体や心を壊してしまった人、
逆に、そうでありながら自分の才能に溺れて、承認欲求をこじらせて周りが見えなくなってしまう人。
自分も一度大変なことがあったので、ドラムに関わる何かをするときは「独りよがりになってないか?本質から逸れていないか?」っていうのは必ず考えます。考えすぎってよく言われますが(苦笑)

立ち直るまでの自分は物事をすごく刹那的に考えていました。
「25歳までにバンドで売れなきゃダメだ」とか「コンテストでは優勝しなきゃダメだ」「こうでなきゃダメだ」「それができなきゃ価値がない」「これが出来なきゃ辞めなきゃいけない」「これが無理ならお前は才能がない」とか。周りの人の言うことだけを基準にしていたというか…答えをただただ他人に求めて、無駄に自分を追い詰めていました。でもそうではなくて、自分がやると決めたら、どんなことがあってもずーっと続いていくんですよね。
好きなことをやって生きるというのは聞こえはカッコいいけど自己責任。自分に言い訳しない自分でいたいです。

そして何より、プロになってもその先が長い。
プロになることがゴールではなく、そこからが本当の始まりかもしれないなと。
有り難いことに最近はドラマーとして依頼を受け、お金をいただく機会も少しずつ増えてきました。そう言った現場を体験して実感した事もたくさんありました。
これまでほとんど気合と行動力だけで突っ走ってきました。もちろんハートは一番大事です。でも求められていることを音できちんと表現できないと、コンスタントに呼ばれるドラマーにはなれない。然るべき技術や知識が欲しいと強く思うようになりました。

人に習うということで技術を高めるということもそうですし、楽器屋さんや学校が開催している音楽系のワークショップは常にチェックしています。ドラム関係以外のものも。

当たり前のことですが基礎練習も毎日欠かさず、習慣づけてやっています。
たとえ時間がなかったとしても、5分でも10分でも。
継続しているっていう意識を自分に持たせます。
頭で鳴っていることをスピーディーに柔軟にすぐに体現できるように。
ここぞというときにアガらないために。

求められていること以上のことをやるのがプロだと思うので、ライブやリハーサル以外の時間は、その日までの自分を準備しておく感じです。リハやライブの予定がなくてもスティックは常に鞄に持っています。

ドラムを始めたばかりのころは、”バンドで売れるぜ!””ドラムでメシを食うぜ!”みたいな気持ちでした。それは今もあります。
でも誠意をもってやればやるほどそれが簡単ではない事が分かってくるし、”売れる”、”メシを食う”にも色々ある事が分かってきたんです。

一番好きな事を心を賭してやっていることなので、ショックを受けた時はけっこう”くらう”んです。表面的な気持ちだけでは持たない。人に何か言われると何でもすごく真に受ける性格だし、家族の反対っていうのも…ちょっと複雑な事情があってのことで、誰にも言えない”ドラムを辞めなくてはならない”っていう気持ちが心の中ではずっと背中合わせだったんですけど。

企画バンドでカバーした動画を宇多田ヒカルさんに本人に観てもらえた時や、
レコーディング企画をして参加者さん達がすごいイキイキしていたのを見たとき、“これかな”って思ったんですよね。
これならできるって。人に生演奏の素晴らしさを伝える、その入り口になら私はなれる。
その景色を目指していれば、この先どんなことがあっても自分はずっと新しい気持ちでドラムを叩いていけると確信しました。

刹那的に考えてしまっていた時期は結果的には自分のための演奏でしかなかったのかもしれません。もちろん根本的には自分のためにやっている事だけれども。

ドラムで有名になるだけなら、お金を稼ぐだけなら、今は誰でも発信できるSNSもあるので難しくは無いかもしれないです。そうやって有名になっていく人も見てきたし、気にならないわけではないですよ。ただ、そういう気持ちだけが先に行くと本当にロクなことにならないことを知っているし、そういうのは自分が出す音に全部出ます。音は本当に正直だと思っているので。
仮にもドラマー、ミュージシャン、アーティストを志すのだから、音や表現が伴っていないようにはなりたくないです。
大事なのは地に足をつけて歩くこと。最終的にはそれに尽きますね。

周囲から見たら遠回りや回り道に見えるかもしれないけれど、在りたいと思う自分でいたい。その上でドラマーとして知ってもらいたいです。

もし、この先、誰もがわかるような結果を出せなくて、端から見たら“あいつ何をやっていたんだろう?”っていう状況にしかならなかったとしても…私はドラムを叩き続けてきたことで、既にかけがえの無い出会いや瞬間にいくつも立ち会えたし、今はその喜びを自分の演奏で少しずつながらも確実に周囲に還元できています。とても幸せなことだと思います。

「大切なことは何だろう?」っていう問いかけを常に持って、これからもドラムを叩き続けます。

ミカワタナベ ライブスケジュール
☆TOM(サポート)
9/23(土)下北沢barrack block cafe
前売り2500円/当日3000円
※出演21:55予定

☆GOOD RICH
9/24(日)横浜B.B.STREET
10/27(金)横浜CLUB SENSATION
※詳細未定

☆藤田尚之(サポート)
9/27(木)渋谷La.Mama
MINATO PRESENTS『懐かしい未来、新しい過去』
藤田尚之 with 3P Girls / SUPPIN KIPPU / +1ARTIST!
OPEN/START 18:30/19:00 ADV ¥4,000+D

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